先週4歳になったばかりの息子が、じいちゃん(私の父)に向かって今度いくつになるのかを尋ねます。
72と答えるじいちゃんにむかって
「ふ〜ん、じいちゃんも大きくなったねえ!」と偉そうにいう息子
次に誕生日が来るのがじいちゃんだとわかって聞いているのだからたいしたものです。
そんな彼をみながら父がいいます。
「ボクが彼と同じ4歳の誕生日の直前に戦争が終わって、終戦直前の空襲で防空壕に逃げ込んだことを今でも鮮明に覚えているんだ」と…。
父が言いたいのは、強烈な記憶は4歳からでも残るということなのですが、おのずと今の時代の平和について話が及びます。
当たり前の日常について。
そして、この子たちにどういう日本を残していかなければならないかということを。
父が4歳でそれしか覚えていないのだとすれば、裏を返せばそれ以後の世代では戦争の強烈な悲惨な体験をしている人はもういないということ。
もっともっと、最後の世代から聞いておかねばならないことがあるのですね。
百々染展
ゆっくりと始まりました
いろんな人たちが集う機会
そこでコトバを交わすことで
厳密にいうならば、思いを伝えるためにコトバを紡ごうとし続けることで
ボクたちは、
10年後のいぶきについて
10年後のモノづくりについて
そして子どもたちの未来について少しでも深く考えることができる
この子たちに、穏やかで、凛とした日本を残してやりたい。