所長通信Collaboration復活させます

チームの中の情報格差をなくすことが、チーム作りの第一歩。
そう信じて2006年から8年間発行し続けていた「Collaboration」を復活させることにしました。
当時といろんなことが変わってしまって、どこまで続けられるか、私自身の挑戦でもありますが、できるとこまでやってみおうと思います。
このブログには、かつて毎号の巻頭でつづっていたものをずっと残してあります。
復活にあたり、これまで同様、巻頭エッセイをアップしていきたいと思いますので、どうぞご笑覧ください。
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ほぼ12年間つきあったヒゲを剃ってから、まるまる4ヶ月がたちました。
ヒゲを伸ばしはじめた動機は、一言で言うと「背伸び」でした。
32歳で仕事の役割が重たくなって、人前に出たり、自分の父親世代の人たちばかりの中に並んだりすることも増えて、なんともいえない居心地の悪さと所在のなさにとまどったりしていた当時。
きっと虚勢を張りたくなったんでしょう。
あるいはちょっと違う自分を演出したかったのかもしれません。
要は、自信がなかったり、でもそんな自分を表に出せずにいたりしました。
そのまんまの自分でいいのに、何かに自分で勝手に縛られて、あげくに中身を変えるよりも、見た目で取り繕うとしていたんですね。
ヒゲがそんなに特効薬になるはずもないのですが、可笑しい話です。
そのうち今度は、ヒゲをそったら目印がなくて覚えてもらえないんじゃないだろうかなんて考えだして…。
それが所詮自分の思い込みであることは、この4ヶ月間、一緒に働いていてヒゲがなくなったことに気付かなかった人がひとりや二人ではないことが証明してくれています。
いやいや情けない。
それでも、8月5日の夜、12年間、心の支えになってくれたヒゲをそるときは少しためらいました。
剃った理由は、心の杖に頼らずにいこうと思ったから。
周りの人を杖にしようと思ったから。
自分自身が杖になろうと思ったから。
そして翌日、臨時の保護者会に臨みました。
「以心伝心」とは言わなくても心が伝わること。
いいなあと思います。
でも、僕たちのチームでは、心はコトバで伝えあうことを大切にしていってほしい。
僕は「以言伝心」が好きです。
師走の慌ただしい時期です。
落ち着いてしっかり向き合っていきましょう。