花火は賑やかに見るのが好きだ。
でもどうやらそうではない人も多いらしい。
ボクはまだそれが理解できないでいる。
この日も、娘に怪訝な顔をされた。
これからもっとこういうことが増えるらしい…。
岐阜に来て驚いたことのひとつが花火大会。
7月の最後の土曜日と8月の最初の土曜日に、それぞれ3万発の花火があがるという。
3万発の花火大会は全国的にも珍しい。
それが2週続けてなんて信じられなかったし、なんて贅沢な幸せだと思った。
それが対抗する2つの大きな新聞社の事情などということはどうでもよいことであり、1社が岐阜でやっているときに、もう1社が大垣でやっているとしても、それは少し高いところにいけば濃尾平野のあちらこちらで花が咲く風景を見られる幸せでしかない。
こうして河川敷で涼みながら缶ビールを空ける。
膝の上に、少し重くなった下の娘を抱きながら…でも暑いものは暑い。
末の坊主は数発だけ見て、すでに母親の膝の上で寝息を立てている。
きっと妻のほうが暑いに違いない。
要は、こんなことが当たり前に思えることが幸せということなんだと思った。
あれは平和の花だ。
上の娘は、ひらすらにボクの愛機E-PL5のファインダーを覗きつづけている。
だからこれはiPhone5。
画質の限界にも、後に「あん時な…」と話してやれる風景がある。
このまま平和が続けば…。