0319 天空の茶畑にて

天空の地に茶畑がひろがる春日に打ち合わせにいきました。
私が足を運ぶのはこれが3回目。
ここにいたるまでの間、夏も冬も通い続けたスタッフと利用者さんたちがあってのこと。
それにしてもここの空気は、大きな包容力を感じます。

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会合は境内にたたずむ集会所でありました。
中身はまだお知らせする段階ではありませんが、ここの皆さんのエネルギーを垣間見た一日でした。
そんな表現はおこがましいのですが、ステキな方と出会えたと思います。
ここまで関係を育んできたメンバーたちはスゴイなと思います。

会合の中で、ここまで私たちを認めてくださっていることへの感謝の気持ちも含め、私たちとしてできるささやかなご提案をもうしあげたときのことです。
それを耳にしたその場の皆さんが、おっしゃったひとことは

「いぶきさんがそこまでいってくださるんなら、俺たちも恥ずかしい格好は見せられんな…!」

しびれました。
そんなセリフをさらりと言って、その場のギアをグイッと一段あげてしまうご長老たち。
そして、その流れに棹さすこともなく、何事もなくついてきて、さらに議論を進める人たち。
カッコイイ寄り合いでした。

伺いながら思い出したことがあります。
第二いぶきやパストラルいぶきを建てたときのこと。
当初の建設予定地で地域の方から反対運動をひろげられ、途方にくれていた私たちに対し、今の地域のみなさんは、静かに耳を貸してくださり、穏やかに受け入れてくださりました。
その背景にあったのは、人生経験豊かなご長老型の存在だったと、後から聞きました。
「この地の人たちは、本当に心豊かなやさしい人達だったと、末代まで語り継がれてういくようにすることが、今の世代の務めじゃないのか」
そんなことばだったそうです。

だから、私自身はそれを語り継ぐ務めを持っています。
そして、そんなセリフを口にできる人になりたいと改めて思います。
同時に、人の心を素直にうけとめ、意気に感じて動けるオトナでありたいと思いました。

天空の郷、梅満開の境内にて。
僕たちは幸せものです。

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