仕事納めの土曜日。
忘年会でジョッキを2杯空けたところで気づいた着信履歴。胸騒ぎを覚えて自宅に電話を入れると、ちょうど救急車を呼ぶところでした。あわててタクシーを拾い、自宅から発車寸前の救急車に乗り込んでそのまま大学病院へ。大事には至りませんでしたが、そのまま年越しとなりました。同居する実母の話です。
かなり楽しみにしていた翌日(昨夜)のホワイトハウスでの忘年会も断念。(今年は本当にお世話になったので、なんとかご挨拶だけには伺いました)。今年は忘年会参加ゼロとはなかなか斬新です。
問題は、入院した当人よりも残された方。アルツハイマーの診断を受けて久しい父は、今日も1時間おきに「母さんはどこに行った?」と確認しにきます。
かと思うと、母の着替えとタオルとボックスティッシュを詰め込んだカバンを幾度となく用意したり…。”今”を生きているので、それもいいか…と、同じ答えをおおらかに繰り返せている自分に、少しホッとしたりもしています。
僕の正月休みと完全に重なったのがまさに奇跡。これだけは助かりました。
当分は父を病院に連れていく毎日。久しぶりに父を愛しく思いながら過ごす年越しになりそうです。
忘年会に行けなかった分、自宅でひとり静かに一献。こういう時間の方が、落ち着く自分がいます。悪くないです。
沢山の方々との絆のありがたさを胸に刻んだ一年でした。笑顔の大切さも思い出したし、肩肘張って頑なに頑張ってきた自分の殻を脱ぐ勇気も教えてもらいました。かけがえのない出会いです。
こんなに、心からのありがとうを連発したい気持ちで新年を迎えられることが何よりの幸せです。
本当に一年間ありがとうございました。
そして今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。
北川雄史