2018−0923 名前を思い出せないこと2

名前が思い出せなくて凹んだ話の続き…です。

私がいぶき福祉会に転職したのは28歳。
誤解を恐れずにいうなら、法人の中では導いたり叱ったりしてくれる存在の人はいませんでした。
31歳で施設長になって矢面に立つことばかりになり、背伸びしようと髭を伸ばしたこともありました。
もちろん頼れる職員集団や利用者さんや保護者会もあったので、孤独ではありませんでしたが、そんな中で、自分を育ててくれる貴重な存在だったのが、いろんな研修会や集まりで出会う他法人の「すごい方たち」でした。
こんな人になりたいなあとか、こんなシゴトができるといいなあと思える人が、話をしてくれたり、酒を飲んで語ってくれたりすることで、どれだけ頑張ろうという気になれたかと思います。
そう、名前を覚えていて、呼んでもらえるだけでも嬉しいことがあるんですよね。
そういう人たちがいてくれたおかげで今があります。
決して大げさな話ではなく。

そんな僕も、気がつけば自分の役割が変わっていました。
招かれて話をしたり、遠く離れた地の方にも知ってもらっていたり、酒席でふと周りをみると一番年長だったりすることが多くなっている中で、僕は今出会っている人たちの「背中や肩をポンとたたいてあげる」ことをほんの少しだけでもできているのだろうか…。
かつて自分がしてもらって、嬉しかったり、元気になったりしたようなことを。
そう思うと…。
名前を思い出せないことがどんどん増えているのが、痛恨です。

かたや、そんな経験から僕自身が心がけていることがあります。
少し間があいてお会いする方には「北川です」と名乗ってからご挨拶するようにしています。
時々「わかってるわ」という表情をされることもありますが、それは笑ってすませばよいので。

そんな追伸です。
頑張ってなんとかします!
ある人いわく、会う人みんな一緒に写真撮ってもらえと。
それもねぇ…笑。