2017-1031 落下梨で振り返ること


先日の台風21号でおちてしまった梨。福井のピアファームさんで丁寧に育てていたもの。全国の仲間が仕入れることで応援したようです。いぶきでもスタッフがすかさず仕入れていて、僕にも回してくれました。

つながりっていいなあと思います。でも、日頃のおこないや姿勢があってのことなんだよなあとつくづく思ったりもしました。
仕入れること。

それを売って伝えることで応援する。

その取組を点から線、そして面へと広げることを、いぶきでもモデルとしてしっかり体得できたのは東日本大震災の後に取り組んだ被災地の障害者施設商品の物産展でした。

かねてから懇意にしてもらっていた宮城のはらから福祉会の武田さん、東京のスワンベーカリー町田の天野さんのパイプにつながらせてもらい、これまたかわいがっていただいた当時岐阜県庁におられて今は飛騨市長の都竹さんにも引っ張ってもらいながら、行動することの大切さを学んだ貴重な経験でした。

今回の梨も、そんなスピリットの延長線にいぶきがちゃんといられたんだなと、正直少しほっとしました。

物産展をしたのはいつだったっけ?と思って検索すると当時のリリースがでてきたのには少しびっくりしました。
最近、こうして今の動きと、かつての動きを結びつけなおしてみることが多いかもしれません。

きっと深いところを流れる大きな連続性を確かめているんだと思います。

その場その場の空気感で「いいこと」に乗っかっていくことは好きではありません。

同時に、今は先が見えなくて、カタチになるのに数年かかるかもしれないことでも、いまここでの一歩をためらわずにいられる胆力と感性をなくしたくないと思っています。
台風が運んできたテーブルの上の梨ひとつ。(背景のリンゴは関係ありません…笑)

ムスメが珍しく関心を示したりもしていますが、僕は僕でこんなことをしみじみ考えていました。