2016-1229 大地のかりんとう

WEBマガジンHIROBA。
本日リリースされた最新特集を感慨深く読んでいます。

少し前の話から。
2009年12月、JA岐阜さんが手がけた「いちごスイーツ」プロジェクト。商品提案したのが、エムビーカフェさん、アリス開運堂さん、A.L.C-cafeさん、それからいぶき福祉会。エムビーカフェはツバメヤやミツバチ食堂、アリス開運堂さんはエルクアトロギャッツやネコリパブリック、いぶき福祉会はねこの約束というと今ではよりお聞き覚えいただけるのかもしれません。商品披露と試食会でご一緒したのが長良川温泉の若女将会のみなさんでした。そんな今でもありがたいステキなご縁につなげてくださったのが高島舞さんでした。

それが縁で岡田さんのツバメヤのかりんとうをいぶきで作らせていただくことになり、そのツバメヤにおられたのが和菓子職人のまっちん。
そしてまっちんと山本佐太郎商店が「大地のかりんとう」を世に送り出すにあたり、私どもいぶき福祉会に製造を託してくださったのでした。

そんな奇跡のような川の流れをご存じの方はそんなに多くはありません。いぶきに「こんなに美味しいカリントウがあるの知ってる?」と大地のかりんとうを手土産に持ってこられる方もありました。(いぶきで作っていることはもちろんご存じない訳ですので、私どものシゴトに対する最大級のお褒めのコトバとして大喜びでお受け取りいたしました)

今まで、「大地のかりんとう」の作り手として丁寧にたどっていただく機会はほとんどありませんでしたし、生産を託された者としてのある種の「わきまえ」として私どもなりの居場所に落ち着いてきていたような気がします。(山本佐太郎商店さんは、どんどん公言くれていいですよと言ってくださってはいました。)そんな中、とても丁寧に作り手の姿をたどってくださった文面が、なんだかとても心に滲みてくるのです。

私は、いぶきのみんなが、ひとりの人として社会の中でかけがえのない存在になれることを願っています。みんなとは障害のある利用者さんだけではなく、スタッフも含めています。もちろん私自身も。そのためには、自分のシゴトに誇りをもつこと、そのシゴトに対して社会からのリスペクトがあること、もちろん一人ひとりが生きるための基盤につながることが必要だと思っています。そんな思いを込めたシゴトの風景を伝えられることが、嬉しくてたまらないんでしょうね。

年納めにさしかかった夜半、ほろ酔いで綴った長文にお付き合いくださり恐縮です。
よろしければ、ぜひご一読ください
【トーカイプロダクトストーリー 大地のおやつ後編】

少し前にいぶきの3階にある事務室の窓から見えた大きな虹です。
虹の中、頂きに岐阜城を抱く金華山があります。
この年末は各地で大きな虹がよく見えますね。
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