1週間前に参加したスタッフの結婚式の最後に映し出されたエンドロールに、出席者ひとりひとりにあてた新郎新婦からのメッセージが綴られていました。
ボクあてのメッセージは「福祉の神髄を学ばせていただいています」というもの。
そうか、
そういう視点でいぶきと向き合ってくれているんだ…と嬉しかったものです。
福祉の神髄
神髄という言葉を久しぶりに使ったからかもしれませんが、今度はボク自身が「福祉の神髄」に思いをはせる機会がありました。
先週末に一泊でおとずれた和歌山市にある社会福祉法人一麦会。
実は少しショックを受けて帰ってきました。
人としての当たり前の暮らしがかなわぬ人たちに対して「ほっとけやん」から、やるべくことはやる。
人と向き合うために、徹底的に地域を耕す。
大上段に構える訳でも、へりくだる訳でもなく、当たり前のことを当たり前に語り、それってお互い様やなあなんて腹に落とし合う関係づくり。
うまく言葉にできませんが、そこには、ともに暮らしともに育つ風景が自然にあるような気がしました。
ただ、その根底にあるのは、そうではなかった遠くない時代の記憶。
実際にとある「精神病院」で使われていた鉄格子です。
スゴイといってしまうのは簡単なことなのですが、
「ホンキ」ってこういうことなんだなあと改めて思ってしまいました。
派手に見えることでも、たいそうに見えることでもなく、
しっかり地に足をつけながら、地域に目を向け続けていく。
裏を返すと、
ボクたちはまだまだだなあって。
やっていることは少しは評価されているかもしれないけれど、まだまだだなあって。
姿勢の面で。
ホンキの面で。
むいている方向も。
いざという時の原動力となるスピリッツも…。
自己肯定感を低める訳ではありません。
客観的な自己分析が甘いなあと思うのです。
そうだな、
わかってて逃げていることにちょっと追い込まれてしまったショックなんだな…。
そんな週末でした。
麦の郷での新しい取り組みもあります。
新しいけれども、ずっと積み重ねてきたものが、最近こういうカタチになっただけ…というもの。
スタッフつれて、また行くつもりです。
やはり、そこの空気に触れないとわからないものがたくさんありますから…
この門の奥。
すごいです!
宣伝しないそうです…。