未来のいぶきにつながるシゴト

今年2回目の職員採用試験
6名の方とお会いしました
いぶきの職員採用はこの19年間、基本的に変わらないスタイルをとってきています
ひとつは公募スタイル
実習やアルバイトをしてくれた方に声をかけて、そのまま職員になってもらうということはしたことがありません。
そうしたくなるようないい方もこれまでたくさんいました
でも、そういう方にもすべて採用試験で他の方と同じ選考ラインにたってもらってきました。
何人も採用できるわけではありませんので、少しでもいい人材をという欲目もないわけではありません。
でもその時の勢いや人間関係に流されてしまってはいけない。
しっかりと「選ぶ」ということは大切だと思っています。
だからこそ採用試験という「向き合う場面」を経てもらうようにしています。
知らず知らずのうちに逃してしまった人材もたくさんいたかもしれませんね。
でも、採用は縁。
そういう方とは縁がなかったというしかありません。
職員採用では縁がなかった方と、その後、ちがった形で再び出会い、いぶきを支えてくれることになったこともあります。
人の縁ってありがたいことです。
こだわりのふたつめは、試験の内容。
別に隠すこともありませんし、すでに大学などでは代々引き継がれているみたいなので(傾向と対策みたい…笑)、ここに書いてもまったく問題はありません。
そもそも求人票に書かれているし…。
試験はほぼ一日がかり。
一般教養と小論文、それからグループワーク、ここまでで半日
午後は個人面接です。
一般教養は、私たちがこれぐらいは知っておいてほしいという「常識」を問うています。
小論文は、障害や生命、生きることということについての題材を渡して、自身の考えを問うことが多いでしょうか。
今の学生さんは、自分の文字で原稿用紙を埋めるという経験は少ないのかもしれません。
でも、だからこそ、読んで、考えて、まとめて、書くことで伺えるものは少なくありません。
グループワークは多くの方がとまどわれるようです。
基本的にはグループディスカッションです。
私たちのシゴトが、個人重視ではなくいぶきというチームで動いていくことを前提としている以上、集団の中でその方がどういうポジションでどういう役割を果たすことが多いタイプの方なのかを、私たちなりに感じたいと思っています。
そして、個人面接は30分前後。
この時間を一番大切にしますが、私たちは決してその方の優劣を決めているわけではありません。
いぶきというチームにおいて、あるいは利用者さんたちのこれまでの暮らしとこれからの未来において、どういう人が必要だろうか、この人が加わったらどういうシゴトをしてもらえるだろうか…そんなことをイメージしながらお会いしているつもりです。
バリバリできる人がすべてじゃない
ほんわかしているけれども、利用者さんの心にすっと寄り添える人もいる
不器用だけども、がむしゃらになれる人もいる
ただ、思いの乏しい人は難しい
利用者さんのことや職員同士をリスペクトするという感覚のない人も難しい
自分の気持ちを満たすことを最優先していることに気付いていない人も難しい
そもそも、人の人生に、上っ面のやさしさだけで関わろうなんて失礼なことはありません。
本当の優しさは、強さであり、しなやかさであり、懐の深さであり…。
最近多いな…優しさを取り違えている、自分がカワイイ人…。
若い方に完璧を求めるわけではありません。
だから優劣や、できるできないという感覚はあまりもっていません。
一日という、しかも採用試験という特異でかぎられた時間の中で、私たちと感性で響き合うことができるかどうか
それだけのことのような気がします
毎年採用試験をしていると、人の入れ替わりが多い施設じゃないかと思われるかもしれないなんて苦笑いすることもあります。
でも、幸いなことにいぶきの求人は事業拡大、事業充実によるものがほとんどです。
ビルドアップしていく過程に、新しい力を迎えることができるのはとても幸せなことだと思っています。
昨日も、これからのいぶきを担ってくれるであろう、かけがえのない人と巡り会えました。
今いるスタッフも、すべてそうやって巡り会ってきました。
職員採用は、いぶきの未来を創る、私にとっての大切なシゴト
まだまだやらねばならないことがたくさんあります。
だから、いいチームを作り続けたいと思います。
いぶきは、ともに向き合い続けます
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