2013-0707 Birthday Present
かれこれ20年近く腕時計というものをしていない。
腕が重たくて、手首が気になって仕方ないがゆえにはずしてしまった。
袖口が気になるのは今も変わらず。
だから冬でも腕まくりばかりしている。
それが最近、人前で話したり、いろんな方とお会いする機会が増えるにつれて、いちいちスマホを取り出して時間を確認するのがどうもいけてない気がするようになった。
街なかに時計が少なくなったような気もする。
よって腕時計だ。
もう四十も半ばに差し掛かり、蓄えたあごひげもそろそろ生意気さが影をひそめるようになってきつつあるかと思う今日このごろ。
身だしなみのひとつとして時計をはめてみようかと思い始めた次第。
さて本題。
それを知ってか…下の娘が、パパは長い針がどこにあるのが好きかと訊く。
続いて短い針はと。
そして好きな色は…?と。
表情も変えずに答えたつもりだが、鼻はピクピク動いていたかもしれない。
気づかれなければそれでよい。
出来栄えは想像を超えていた。
輪ゴムの食い込みが心地よい…笑。
とっくにみんな寝静まったリビングでひとり写真を撮る時、針は3時間遅れの時を刻んでいた。
もう表情をこらえる必要なんて何もなかった。