昼過ぎ。名古屋からだという若い女性の声の電話がありました。以前に板取に家族で
キャンプに行った帰りに道の駅でめかぶっこを買っていただいたそうです。それが本
当においしくて、こどもも大好物。実家のお土産に持っていっても大好評。なかなか
板取までは買いにいけないので、名古屋の近くで手に入るところはありますか?との
お問い合わせでした。そういうことでしたら、是非とばかりに送らせていただくこと
にしました。「うちの3歳の娘もご飯にかけてパクパク食べていますよ (by北
川)」「本当においしいですよねぇ(先方)」などというやりとりも。しばし嬉しい
お話をさせていただきました。「これからも、なくなったらまた送っていただけます
か?」「こちらこそどうぞごひいきによろしくお願い致します!」
そういう生の声を聞くことができてラッキーでした。
それに加えて改めて感じた大切なこと。商品そのものを評価してもらって、それがほ
しいんだといってもらえるお客さんとの関係。福祉や障害者や作業所やとかいう枕詞
がつくことで買ってもらえる「作品」ではなく、ひとつの商品としてみてもらえるこ
とを続けなければいけないと思いました。
先日、とある北陸地方にある作業所のパウンドケーキを食べる機会がありました。お
こがましい話ですが、あえて述べるならば、3つの段階それぞれで??ということが
ありました。裏返して見た食品表示欄には増粘材を含むたくさんの添加物が記入され
ていました。そうすることで消費期限を延ばしているのでしょう。2つめは持った瞬
間の間隔。手のひらサイズのケーキにしてはあまりにも軽すぎるものでした。フカフ
カという見方もありますが、視覚と手にもった重みとの間のギャップがマイナス方向
に大きすぎると厳しいものがあります。そして3番目はやはり味が、食材の関係から
も予想されたことではありますが、コンビニ商品と通じるものになってしまっていま
した。ただし、考え方を替えたときに、これらの要素は、決して売れない要素ではあ
りません。そう考えるとそれはそれでいいのかもしれませんね。