Collaboration vol.7

株式会社福祉ベンチャーパートナーズ(FVP http://.www.fvp.co.jp)という会社があります。障害者施設の授産活動のコンサルティングや人材育成研修などを積極的にかつ熱く取り組んでいるところです。その代表取締役の大塚由紀子のエッセイです。連載の一部ですが、是非読んでみてください。
「信頼できる人と仕事をするには」
 FVPは3年目ですが、ご存知のとおりとても小さい会社です。良いサービスをきちんと提供しようとすると、小さい会社の限界があります。一人で何役もやってくれる優秀なスタッフが必要になってきます。外部の講師やコンサルタントなどの方々などたくさんのネットワークがなければやっていけません。
 どうやったら優秀なスタッフを採用できるのだろう。どうやったら優秀な専門家と出会えるのだろう。設立間もない会社。福祉施設のコンサルティング?障害のある人の働く場づくり?福祉と経営の融合だなんて今まで聞いたこともない。しかもそんなに高いお金は払えない。
 設立当初、いろいろと悩みました。そんな折、通勤電車の中で広げた本、京セラを起こした稲盛和夫氏のご著書の中に「信頼は自らの内に築く」と書かれたページがありました。
少し引用させていただきます。
(前略)信じあえる人間関係とはどのようにして出来るのでしょうか?私は、最初、信じられる仲間をつくろうと思いました。つまり、自分の外に、信頼関係を求めたのです。しかしそうではありませんでした。自分自身の心が、誰からも信じてもらえるようなものでなければ、信じあえる人たちは集まってこないのだと気づきました。信じられる人間関係は自分の心の裏返しだったのです。(中略)自分自身の心が相手の信頼に足る心であるかどうかということを、常に自問自答しながら・・・(後略)信頼とは、外に求めるのではなく、自らの心の内に求めるものなのです。
 そうか!!! まずは、自分自身が誰からも信頼される人間でなければ、そういう人たちとの出会いは生まれないのです。まずは、FVP自体が信頼される会社でなければ、優秀な人は集まってきてくださらないのです。そのとき以来、信頼を外に求めることはやめようと思いました。まずは自分自身、まずはFVP自身です。
 いろんな施設を訪れたときにも、うちは施設長がイマイチで、うちの職員がイマイチでという言葉に遭遇します。ついつい「一緒に仕事をする人がもっと優秀な人なら・・・」と思ってしまいますが、そんなときこそ、自分自身がしっかりした仕事をする。自分自身が信頼される仕事をしていなければならないということなんですね。
 施設長が、優秀な職員を採用したいと思うのなら、自分自身が施設の将来像を熱く語る。
職員が頼れる上司に出会いたいと願うなら、仕事の進め方や改善について積極的に提案し、行動していく。そういうことです。どうです?意外とやれてないんですよね。
この欄に書いていきたいことがたくさんありすぎて書けなかった今日この頃。自分自身に問い直し伝えなおしていきたいことを書いているつもりです。今回はそんな時に目にしたものを借用しました。いかがですか。