風の音

盛りだくさんの週末でした。
ダブディビデザインの柊さんのお招きで京都で講演してそのまま一泊。
44年前に生まれ、一度離れてから再び22年前に社会人としてスタートし3年暮らした京都。
ボクにとって、この街は、新しい大きなスタートを切る街なのかもしれません。
今もここに暮らす妹に教えてもらった場所を2つ訪ねました。
ひとつはKi-Yan Stuzioというところ。
木村英輝さんという方のアトリエ兼ショップです。
京都を中心に、ダイナミックで、生命力あふれた壁画を手がけておられる方。
正直、1Fのショップを見ていてもあまり響かなかったのですが、スタッフの方とお話していて、よければ2Fのアトリエも…と案内していただいて、そのスケールに圧倒されました。
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直接壁画を見たくて、足を運んだのが、東山の青蓮院。
「そうだ、京都へいこう」でもとりあげられたところです。
歴史ある名刹にあの絵がどう溶け込んでいるのか見たくて…。
一見の価値ありです。
襖絵をというよりも、あの空間を。
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実はこの後、不思議な感覚を味わいました。
この襖絵は青蓮院の最初の間にあるのですが、境内を奥に奥にすすみ、庭園もゆっくり歩いているうちに、境内の佇まいに引き込まれていくような感じ。
華やかさから始まって、それから、悠久の時間と空間にじっくり包まれていくような感じ。
意図的なのか
それとも相容れないギャップなのか
でも、これが歴史ってやつかもしれないなと思いました。
京都のお寺を歩いて好きなことは、いつも風の音が聴こえること。
気持ちがすっきりします。
そうか、
そういえば、Ki-Yan氏の絵にもそんな感覚がある…。
おしゃべりしながらスタッフの方がふと口にした
「そういえば岐阜って行ったことないんですよ」
!!
そうか…
いぶきのみんなにも見せてやりたいなあ。
中途半端なメルヘンチックな癒し系の絵よりも
ボクは、いのちを実感できるようなモノの方が好き。
来年いぶき福祉会も20周年
たかが20年、されど20年
これまでの歩みを礎に、さらに礎を固めていくことになります。
今のボクたちらしい絵
描いてもらおうかなあ…。
すぐにその気になるのは、ボクのいいとところでもあり、悪いところでもあり…。
知っている方は、また始まったと思うかもしれません(笑)
大丈夫です。
上に伸びようとすると、その分根っこを張らないと落ち着かないタイプですから。
でも、人の命って期限があるんだよなあ。
寒くならないうちに、京都、もう一度行ってみよう。
最後に、青蓮院の楠の大木。
考えさせられます。
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